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ドローンを空港に配備 東大生が描く未来の航空輸送

エアバスA350-900

2年おきに「フライ・ユア・アイディアズ」を開催しているエアバス © Toshio Tajiri/Flight Liner=14年11月

 エアバスは、未来の航空輸送を描くコンテスト「Fly Your Ideas(フライ・ユア・アイディアズ=FYI)」の最終ラウンドに、東京大学の「BIRDPORT」チームが進出したと発表しました。

 このコンテストには世界104ヵ国518以上の大学生チーム・3,700名が応募し、その中で東京大学のBIRDPORTチームを含む5チームが最終ラウンドに選出され、優勝を目指してアイディアを競い合います。

 2年おきに開催されるこのコンテストは今回で4回目。ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)がこのエアバスの取り組みをサポートしています。コンテストを通じて、将来を担う若者たちの想像力を伸ばし、エアバスは航空輸送の常識を打ち破るようなアイディアに挑戦する機会を提供します。

 最終ラウンド選出チームは、東京大学、オランダのデルフト工科大学、中国の西北工業大学、ブラジルのサン・パウロ大学、英国のシティ大学ロンドンの5チーム。最終ラウンドは5月27日に独ハンブルクで行われ、最優秀チームには賞金3万ユーロが、2位のチームには1万5,000ユーロが贈呈されます。

 最終ラウンドに残ったチームのアイディアは次の通り

・東京大学(日本):BIRDPORTチーム
 ドローン(無人航空機)を活用して空港から鳥を人口営巣地に誘導するというアイディア。引き離し、整列、結合というルールを利用して鳥の群れを人口営巣地「Birdport(バードポート)」へ誘導。バードポートでは、鳥の鳴き声とデコイ(おとり用の鳥)によってその地域の鳥にとって自然で安全な営巣地が作られています。これにより、航空機のバードストライクを大幅に低減し、航空機の運用を高めることができます。

ドローン

ドローンを活用して空港から鳥を人口営巣地に誘導するという東京大学チームのアイディアイメージ 資料提供:Airbus

・デルフト工科大学(オランダ):MULTIFUNチーム
 翼の固有振動や伸縮からエネルギーを取り入れることのできる複合材の外板を航空機の翼に取り付けるアイディア。圧電ファイバが飛行中のわずかな動きからも電荷を集め、胴体に組み込まれたバッテリーパネルで生成されたエネルギーを蓄え、そのエネルギーを照明や娯楽システムといった機内システムに使用します。これは飛行中の航空機のエネルギー消費を削減し、地上運用時の電源全体に取って代わることも可能です。

デルフト工科大学

主翼振動等からエネルギーの取入れ可能な外板を翼に装着するというデルフト工科大学チームのアイディアイメージ 資料提供:Airbus

・西北工業大学(中国):AFT-BURNER-REVERSERチーム
 ゲーム機のモーションセンサー技術を、地上走行中に使用する航空機誘導システムに応用するアイディア。赤外線と視覚情報を用い、パイロットと地上作業員に危険な障害物に対する警告を行います。これにより、航空機のターンアラウンド時間を短縮し、修理費用を削減、年間で数百万もの費用を節減することができます。

西北工業大学

ゲーム機の技術を、航空機誘導システムに応用したという西北工業大学チームのアイディア 資料提供:Airbus

・サン・パウロ大学(ブラジル):RETROLLEYチーム
 機内で出るごみを削減し、フライト後のごみ収集と分別にかかる時間を短縮するアイディア。特に短距離航空会社の業務スピードを促進することが目的です。特注ワゴンを使用し、アルミホイル、紙、プラスチックの量を最小限に抑え、飲料の残りを集めることで、ごみ分別とリサイクルを効率的に行います。これによりギャレー設備の重さが最大30キロ軽くなり、燃費を削減、機内スペースをより広く確保できます。

サン・パウロ大学

特注ワゴンで機内のゴミを削減し、収集と分別にかかる時間を短縮するというサン・パウロ大学チームアイディア

・シティ大学ロンドン(英国):BOLLEBOOSチーム
 「WEGO」システムを利用して地上走行中にエネルギー集めるアイディア。滑走路の航空機の真下に「トランスミッター」を設置し、電力を機体前輪の間に取り付ける受信機に誘導させます。これにより、地上運用に必要なエネルギーを供給し、二酸化炭素排出量を半分に削減することができます。

シティ大学ロンドン

「WEGO」システムを利用して地上走行中にエネルギー集めるというシティ大学ロンドンチームのアイディア

参照

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